クレアギニンEXと腎臓病の食事制限・塩分カリウム制限

宅配食を食べる女性

腎臓病の食事療法

まずは腎臓病の食事療法の基本についておさらいしてみましょう。

たんぱく質制限

腎臓病の方は食事から摂取するたんぱく質を控えるように指示を出されます。たんぱく質は私たち人間の皮膚、髪の毛、血液、筋肉などを作る重要な栄養素の一つです。

しかし、腎臓病の方は食事からたんぱく質を摂取した際に作られる老廃物を正常に処理、排泄することが難しいです。

腎機能が低下して老廃物が体内に蓄積されたままになると、腎臓に大きな負担がかかり、腎機能の低下が進行するようになります。

このような理由から腎臓病の方はたんぱく質の摂取量を制限する必要があります。一般社団法人 日本腎臓学会によると慢性腎臓病のステージごとによるたんぱく質の標準摂取基準は以下のようになっています。

ステージ(GFR) たんぱく質(g/㎏BW/日)
ステージ1 (GFR≧90) 過剰な摂取をしない
ステージ2 (GFR60~89) 過剰な摂取をしない
ステージ3a (GFR45~59) 0.8~1.0
ステージ3b (GFR30~44) 0.6~0.8
ステージ4 (GFR15~29) 0.6~0.8
ステージ5 (GFR<15) 0.6~0.8
ステージ5D (血液透析 週3回) 0.9~1.2
ステージ5D (腹膜透析) 0.9~1.2
※体重は基本的に標準体重(BMI22)を用いる

塩分制限

腎臓病の食事療法では塩分摂取量も調節することになります。腎機能が低下すると、塩分の排泄機能が上手く働かずに体内は塩分で蓄積されたままの状態になります。

このような状況になるとむくみ、高血圧などの症状をもたらすことになるため、腎臓病の方は塩分の摂取量にも制限をかける必要があります。

日本腎臓学会では塩分(食塩)摂取量の目安を3g/日以上6g/日未満としています。またCKDステージがステージ5D、腹膜透析を行っている方は以下の摂取量が推奨されています。

【PD除水量(L)×7.5+尿量(L)×5 (g/日)】

カリウム制限

腎機能の低下によって血液中のカリウム量が過剰になりすぎた場合は、カリウム制限の指示を出されることもあります。

カリウムは筋肉や神経の正常な働きを支えるミネラルの一種ですが、体内のカリウム濃度が高くなりすぎると不整脈や筋の脱力感、重篤の場合は心停止を起こすことも。

このような理由から腎臓病の方はカリウムの摂取量にも十分に気を使う必要があります。カリウムは基本的にたんぱく質を含むあらゆる食品に含まれています。

したがってたんぱく質の摂取量を調節することで、同時にカリウムの摂取量も減らすことが可能です。CKDステージによる食事療法基準ではカリウムの1日推奨摂取量は以下のように定められています。

ステージ(GFR) カリウム(mg/日)
ステージ1 (GFR≧90) 制限なし
ステージ2 (GFR60~89) 制限なし
ステージ3a (GFR45~59) 制限なし
ステージ3b (GFR30~44) ≦2,000
ステージ4 (GFR15~29) ≦1,500
ステージ5 (GFR<15) ≦1,500
ステージ5D (血液透析 週3回) ≦2,000
ステージ5D (腹膜透析) 制限なし
※ステージ5D (腹膜透析)において高カリウム血症を認める場合は血液透析同様に制限する

【参考サイト】日本腎臓学会「慢性腎臓病に対する食事療法基準 2014年版」

水分制限

水分も腎機能の働きによって制限がかけられることがあります。腎臓の機能が著しく低下し、尿がほとんど出ない状態になると体の中には水分が溜まっていきます。これによりむくみ、体重増加、高血圧、心不全、肺水腫などの原因にもなるので注意が必要です。

CKDステージによる食事療法基準ではステージ5D (週3回の血液透析)を行っている方は1日の水分摂取量をできるだけ少なくすることが推奨されています。また腹膜透析を行っている方の1日水分摂取量目安は以下のとおりです。

【PD除水量+尿量】

リン制限

慢性腎臓病(CKD)が悪化すると体内のリン濃度が高くなる高リン血症が現れるようになります。リンは骨や歯を形成する栄養素ですが、血液中のリン濃度が高くなりすぎると関節周辺の強い痛みや動脈硬化を促進させる弊害を引き起こします。

高リン血症が長引くと副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、骨も弱くなります。このような理由から普段の食生活からリンの摂取量も調整しておく必要があります。CKDステージによる食事療法基準ではステージ5Dに該当する方のリン1日摂取量目安は以下のとおりです。

【たんぱく質(g)×15 (mg/日)】

腎臓病の方が意識したいエネルギー(カロリー)摂取量

前述のように腎臓病の方は三大栄養素の一つとなるたんぱく質の摂取量を控えなければなりません。この制限によって生命活動に必要不可欠なエネルギー(カロリー)が不足する恐れがあります。

エネルギーが不足すると体は筋肉などのたんぱく質を分解し、不足分を補う動きを見せます。すると血液中の老廃物が増えることになるため、結果的にたんぱく質を摂りすぎた時と同じぐらいの負担を腎臓にかけることになります。

このような弊害を防ぐためにも、たんぱく質を制限しながらも十分なエネルギーを確保する必要があります。腎臓病の方が効率的にエネルギーを摂取するには糖質や脂質を上手に体内に摂り込むことです。

これらの栄養素を含む食品を上手に利用することで、エネルギー不足の問題を解消することができます。腎臓病の方が目標にしたい摂取エネルギー量は以下のとおりです。

ステージ(GFR) エネルギー(kcal/㎏BW/日)
ステージ1 (GFR≧90) 25~35
ステージ2 (GFR60~89) 25~35
ステージ3a (GFR45~59) 25~35
ステージ3b (GFR30~44) 25~35
ステージ4 (GFR15~29) 25~35
ステージ5 (GFR<15) 25~35
ステージ5D (血液透析 週3回) 30~35
ステージ5D (腹膜透析) 30~35
※体重は基本的に標準体重(BMI=22)を用いる
※性別、年齢、合併症、身体活動度により異なる
※腹膜透析の場合は腹膜吸収ブドウ糖からのエネルギー分を差し引く

二次性(続発性)腎疾患の食事療法について

腎臓病には一時性(原発性)のものと二次性(続発性)のものがあるのをご存じでしょうか?一時性腎疾患とは腎臓自体に何かしらの問題が起きて、病気になるものです。一方の二次性腎疾患は腎臓以外の病気が原因となって腎臓に障害を与える病気のことを指します。

具体的には糖尿病性腎症、腎硬化症、痛風腎などの種類があります。そして二次性腎疾患の方の食事療法は、一時性腎疾患のものと異なる可能性があるので注意が必要です。

特に注意しておきたいのは糖尿病性腎症を患っている方。糖尿病性腎症の場合は糖尿病と腎臓病を考慮した食事を摂り入れる必要があります。

一般的に糖尿病の食事療法では血糖値をコントロールするために糖質を控えた食事を推奨されます。一方の腎臓病はたんぱく質を控える代わりに糖質や脂質などからエネルギーを摂取する必要があります。

「糖尿病のことを考えて糖質を制限し、たんぱく質を多めに摂取すると腎臓に大きな負担がかかる」「腎臓病のことを考えてたんぱく質を制限し、糖質を多めに摂取すると血糖値の問題が出てくる」。

このように糖尿病と腎臓病の食事療法は互いに矛盾する内容があり、多くの方が戸惑ってしまう原因になっています。

したがって糖尿病性腎症などに代表される二次性腎疾患をお持ちの方は、一度かかりつけの医師や管理栄養士などに食事療法で注意すべき点などを聞くようにしましょう。

病気、食事、栄養素のスペシャリストのアドバイスを受けた上で通販の低たんぱく食品や宅配食を利用するのが最も安全です。

ちなみに宅配食事サービスを提供する会社によっては「栄養相談サービス」などのコーナーを設けているので、摂取すべき栄養素、制限すべき栄養素で迷ったら積極的に活用してみましょう。

腎臓病の制限食の悩みは低たんぱく食品や宅配食で解決

腎臓病を患っている方は慢性腎臓病のステージ(病期)に応じてさまざまな栄養素摂取に制限をかける必要があります。しかし、自宅で腎臓病に対応した制限食を作るのはとても大変なことです。

また料理や栄養素に関する知識に乏しい方が制限食を作ると、どうしても適切ではない献立、レシピになってしまう可能性も否定できません。そのような不安、悩みがある方は通販の低たんぱく食品や宅配食を有効活用してみましょう。

通販の低たんぱく食品や宅配食は食、栄養に関する知識に長けた人間が製造に携わっているため、非常に安心できるのが魅力的です。「制限食作りが大変」「食事がつまらない」という方はぜひ参考にしてください。